新NISAが始まり、あなたの資産運用は順調でしょうか?
「オルカン(全世界株式)」や「S&P500」に投資をして、画面上の数字が増えていくのを見るのが日課になっているかもしれません。
私自身、現在35歳。5年間の投資歴を経て、資産は1,000万円を超えました。そのうち300万円ほどは投資による利益です。
しかし、資産が増えれば増えるほど、ある一つの不安が頭をもたげるようになりました。
「もし明日、大暴落が来たら、この利益は一瞬で吹き飛ぶのではないか?」
特に私たちのような、妻や子供がいる「家庭持ち」にとって、資産が半減するストレスは独身時代の比ではありません。
だからこそ、私は今、あえて言いたいのです。「オルカン一本やり」からは、そろそろ卒業しませんか?と。
この記事では、株式投資で利益が出ている今だからこそ考えるべき「金(ゴールド)」という守りの資産、そして「現金」をあえて残す戦略的な意味について、私の実体験を交えて解説します。
なぜ「オルカン一本」では夜眠れなくなるのか
しかし、オルカンには「弱点」があります。それは「株式市場全体が暴落する時は、世界中どこも逃げ場がない」ということです。
株式という資産クラスの限界
オルカンの中身を見てみましょう。その6割近くはアメリカ株です。つまり、アメリカがくしゃみをすれば、オルカンも風邪を引きます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 最新目論見書より引用
リーマンショック級の暴落が起きた際、株式100%のポートフォリオは、一時的に資産価値が半分(-50%)になる覚悟が必要です。
30代・子育て世代のメンタルブロック
独身で若ければ「寝てれば戻る」と思えるかもしれません。
しかし、子供の教育費、住宅ローン、家族との生活……守るべきものがある私たちが、資産が数百万単位で溶けていく通帳を見て、平常心でいられるでしょうか?
暴落の底で恐怖に負け、すべてを売却してしまう(狼狽売り)。これが、私たちにとって最大の「負け」です。
それを防ぐために必要なのが、「異なる値動きをする資産」を混ぜることです。
「金(ゴールド)」を入れる本当の意味
そこで登場するのが「金(ゴールド)」です。
「金なんて配当金も出ないし、持ってるだけで意味がない」と考える人も多いでしょう。かつての私もそうでした。
しかし、資産が1,000万円を超えた今、私はポートフォリオに金を組み込んでいます。理由は単純です。「金は、株の保険(エアバッグ)」だからです。
株と逆の動きをする「有事の金」
一般的に、金は株式とは異なる値動きをしやすい資産です。
世界情勢が不安になったり、インフレ(物価上昇)が起きたり、株価が暴落したりするとき、投資家は「安全資産」である金に逃げ込みます。つまり、株が下がった時に金が上がり、資産全体のダメージを和らげてくれるのです。
ポートフォリオのクッション役
車の運転に例えるなら、株式は「エンジン」です。スピードを出して資産を増やしてくれます。
対して、金は「エアバッグ」や「サスペンション」です。スピードは出ませんが、事故(暴落)が起きた時に、私たちの命(資産とメンタル)を守ってくれます。
「利益を最大化する」のではなく「市場から退場しない」ために、金を約20%程度組み入れる。これが、守りを知る大人の投資戦略です。
「現金」は死に金ではない。最強の「武器」である
投資界隈では「現金のまま持っているのはインフレ負けするから愚かだ」という風潮があります。
確かに、長期的にはそうかもしれません。しかし、あえて現金を厚めに持っておくことには、数字以上の価値があります。
暴落時の「精神安定剤」として
例えば、資産1,000万円をフルインベストメントしている状態で暴落が起き、500万円になったとします。これに耐えられますか?
しかし、株式500万円、現金500万円ならどうでしょう?株が半値になっても、全体では750万円残ります。「まだ生活には困らない」という安心感が、狼狽売りを防ぎます。
暴落時の「買い付け余力」として
そして何より、現金は暴落時に「バーゲンセール中の株を拾うための弾薬」になります。
みんなが悲鳴を上げている時に、「よし、安くなったから買い増ししよう」と思えるのは、手元に現金がある人だけです。
この「買い増し」こそが、相場回復後の爆発的なリターンを生み出します。
損をしても現金を残しておく意味。それは、「次のチャンスを掴むための待機」なのです。
35歳・資産1000万の私が実践する「負けないポートフォリオ」
ここまで偉そうに語ってきましたが、私も最初は「増やすこと」しか考えていませんでした。
しかし、資産が1,000万円を超え、含み益が300万円になった時、ふと思ったのです。「この300万円の利益、絶対に失いたくない」と。
現在、私は以下のようなバランスを意識しています。
株式(攻め): オルカン・S&P500など(長期的な成長)・・・50%
ゴールド(守り): 暴落・インフレへのヘッジ ・・・25%
現金(流動性): 生活防衛資金 + 暴落時の買い増し資金 ・・・25%
この「3本の矢」を持つことで、株が上がれば嬉しいし、株が下がっても「金が上がるかも」「安く買えるチャンス」と思えるようになりました。
どの方向に転んでも「よし」と思える状態。これこそが、家庭を持つ私たちが目指すべき「心の平穏がある投資」ではないでしょうか。
まとめ:長く続けるために、ブレーキの使い方を覚えよう
投資は短距離走ではなく、20年、30年と続くマラソンです。
ずっと全速力(株式100%)で走り続けるのは疲れますし、石につまずいた時の怪我が大きくなります。
「NISAで利益が出ている、でもなんか怖い」
そう感じた時こそ、あなたの投資家としてのレベルが上がるチャンスです。
少しアクセルを緩め、金や現金というブレーキのメンテナンスをしてみませんか?
資産1,000万円への道のりは、決して平坦ではありませんでした。
次回の記事では、具体的に私がどのような比率でこれらを保有しているか、より実践的な話をしていきたいと思います。
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